MacでAcronis True Image WD Editionを使ってクローンを作成する方法

クローン機能を持ったバックアップソフトAcronis True Imageですが、Western Digital製品を使用することで、WD Editionが無料で使用することが可能です。この記事では、ダウンロード方法から使い方、特にクローン機能にフォーカスしてご紹介いたします。
Acronis True Imageとは
Acronis True Imageは、Acronis社が提供するバックアップおよびディスクイメージングソフトウェアです。
これ一つで、システム全体のバックアップから、ファイル/フォルダのバックアップ、クローン作成などを行うことができます。
また、Western Digital製品や、Crucial製品(Mac非対応)などを使用することで、無料で使用することが可能となります。
Acronis True Image WD Editionダウンロード&インストール
Mac用の対応OS
- macOS 14 Sonoma
- macOS 13 Ventura
- macOS 12 Monterey
- macOS Big Sur 11
- macOS Catalina 10.15
Mac用の対応フォーマット
- APFS
- HFS+
- FAT32
- NTFS (ブートキャンプを含む)
Acronis True Image WD Editionのダウンロード
下記サイトの中ほどより、「ダウンロード用 macOS」をクリックすることでダウンロードされます。
Acronis True Image WD Editionのインストール
ダウンロードしたファイルを解凍して、インストールします。
インストールを進めると「製品の有効化が必要です」とでてきます。
USBなど外部接続している場合、Western Digital製品を接続していてもWestern Digital製品として認識されていない場合、この画面になります。
USBなど外部接続する場合、Western Digital製品として認識できるエンクロージャなどが必要となりますので注意が必要です。
下記は、弊社で確認済みのエンクロージャとなります。
M.2 SSD用
比較的安価なケースでは、Realtekなどが使用されているケースが多いかと思います。
下記ケースでも世代によりチップが変わることがあるようですので、認識できない場合もあるようです。
ACASIS M.2 SSD 外付けケース
Thunderbolt™ 4/USB4対応エンクロージャー
M.2SSD外付けケース
- 最大40Gbpsのデータ転送速度
- USB-C 4.0,Thunderbolt 4下位互換
SAN ZANG M.2 SSD 外付けケース
Thunderbolt™ 4/USB4対応エンクロージャー
M.2SSD外付けケース
- 最大40Gbpsのデータ転送速度
- USB-C 4.0,Thunderbolt 4下位互換
2.5インチ SSD用
HDD/SSDケースでは、だいたいチップセットがはいっていますので難しいと思います。
直付けできるタイプでもチップセットが入っているものもあるようです。
下記のものは大丈夫でした。
SATA変換ケーブル SATA USB 変換アダプター
- SATA-USB 3.0 変換
なぜか普段弊社で使用している、このケースは大丈夫です。(同タイプのC接続のものはダメでした)
※ほかのORICOの2.5ケースは、ダメなものが多かったです。
ORICO 2.5インチ HDD ケース
- USB 3.0接続 SATA
- UASP対応
ディスクが認識されれば、再スキャンをクリックします。
認識されると次に進み、フルディスクアクセスを付与します。
フルディスクアクセスを付与
ディスクのクローンの作成
Intel Macの場合
Acronis True Image WD Editionを起動して、ディスクのクローン作成を選択して「クローン作成の開始」をクリックします。
ソースドライブ(複製元)を選択します。
宛先ドライブを選択します。
「宛先ディスクがフォーマットされます」と警告が出てきます。
Acronis True Imageでは、パーティションへのクローンはできません。ドライブ丸ごと複製しますので、ドライブ自体がフォーマットされますので、ご注意ください。
準備ができれば、「クローン作成」がクリックできるようになります。
「クローン作成」をクリックして、クローンの作成が進みます。
残り時間はあまりあてになりません。容量でも異なりますが、あまり時間はかからないかと感じました。
「ディスクのクローン作成が正常に完了しました。」とでてきたらアプリケーションを終了します。
システム設定の起動ディスクで確認すると、起動ディスクになることが確認できます。
Apple Silicon Macの場合
Apple Silicon Macの場合は、Time Machineと似たような形で"クローン"というよりは"バックアップ"といったほうがいいように感じます。
クローンの作成を選択
- ディスクのクローンを作成して、データを外部ディスクにコピーできるようにします。
- 外部ディスクをバックアップ先のMacに接続し、Migration Assistant(移行アシスタント)でその情報を転送します。
つまり、そのまま起動ディスクとしてクローンができるのではなく、移行アシスタントを介して同じ状態を作成するようになります。
Intel Macの時と同じく、クローン作成をクリックしてクローンを進めると「ディスクのクローン作成が正常に完了しました。」となります。
注意事項が記載されています。
【要約】OSを再インストールして、移行アシスタントでバックアップしたディスクから復元する
下記Acronisサイトに詳しく記載されています。
OSを再インストールして、移行アシスタントを起動、「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択して続けます。
「このMacに情報を転送」でディスクを選択して、続けます。
通常、ディスクをつなげたままだと自動的に選択されます。
「転送する情報を選択」ですべての項目を選択して、続けます。
移行する管理者アカウントのパスワードを設定、続けていくことで移行されます。
既に記載しましたが、Time Machineと同じようなバックアップとなります。
Western Digital製品など以外のストレージ製品で使用する場合、サブスク・永続パッケージを購入することで利用が可能です。
Acronis True Image 2025(永続版)
1PC | WIN/Mac対応
- 永続・パッケージ版
- 1年間のサポートあり
MacでAcronis True Image WD Editionを使ってクローンを作成する方法をご紹介いたしました。ずばりこのWD Editionを使用するにあたっての"キモ"は、エンクロージャがWestern Digital製品として認識できるか否かにかかってきます。
使用できそうなエンクロージャが見つかれば、更新していきたいと思います。
マックラボでしたー!!