Macのデータ復旧 OS9のデータ復旧の巻
PowerMac G3をご使用されていたお客様(研究機関)から、取り出したHDDのデータを読めるようにしてほしいとのご依頼がありました。
実は、既に某修理店にて持ち込みをされUSBメモリにテータ移行をされていましたが、このUSBメモリのデータが今時のMac,Windowsで読めないとのことで、macLabへご連絡をいただきました。
使用環境
- PowerMac G3 DT266 OS8.1
- HDD UltraATA 4GB 使用容量 508MB
- SCSIでADInstruments社の機器MacLab 4sに接続
- ソフトウェア ADInstruments Chart v 3.6
復旧作業
classic環境下(OS9.2)の機器 PowerMac G4 (QuickSilverを使用)にてお預かりしたHDDを接続。
HDD自体に損傷は見られませんでした。このためディスク内部のデータは確認可能。機能拡張の類を移行しアプリケーション自体も起動してデータの確認ができました。
データの移行
そのままデータを複製するとリソースが落ちてしまうので、一旦ネットワーク上のNAS(Synology)へ複製します。
classic環境下では、パーティション方式がAppleパーティションマップのため慎重に確認していきます。
ネットワーク上に複製したHDDの中身を、一旦OS 10.10 (Yosemite)にて複製、Yosemiteに対応したADInstruments社のLabChart Reader(ver 7.3.2)にてデータを確認、無事開くことができました。
ここから,exFATへフォーマットしたUSBメモリへ複製
最終的にmacOS 13 (Ventura) LabChart Reader (ver 8.1.2)にて、データを確認、無事開くことができました。
OS9の文字化け問題ですが、直接ではやはり読めません。Appleから提供されているソフトウェア File Name Encoding Repair Utility v1.0 でも文字化けは治らず、環境に依存するかと思います。
今回は、いくつかの旧マシンを介在して文字化けなく完了致しました。
OS9のデータは特殊ですので、やはりOS9で開いてから受け渡しを考えた方が無難ですね。
特殊なアプリケーションをご利用している環境下では、未だに古い機種をお使いのお客様は、多くいらっしゃいます。
MacLabでは、古い環境も整えておりますのでご相談ください。
OS9などの古い機器のデータ復旧もお任せください !!