Synology NAS を高速な2.5GbE で使用する方法
以前にもご紹介させていただきました、SynologyのNASですが、廉価版のNASではネットワークが1Gbpsとなっていますので、安価なUSB LANアダプタを使用して、より高速な2.5GbE化をする方法の備忘録となります。
2Bayモデル以上では、実績もありましたが1Bayモデルで2.5GbE化できましたので改めてご紹介致します。
【関連記事】Synology NASがお勧めです。
【関連記事】ネットワーク再構築 ~2.5G/5G マルチギガビット・イーサーネットへ~
【関連記事】2.5G/5G マルチギガビット・イーサーネットへの道
Synology NASの 2.5GbEで使用する方法
今回ご紹介する機器での方法は、Synologyが認定・推奨している訳ではありません。
2.5GbEで接続することで、Synology NASの動作に支障をきたす場合もございます。
あくまでも自己責任の下でおこなってください。
使用機器
今回 2.5G化するNASは、Synology NAS DiskStation DS124です。
廉価版モデルですが、USBポートを備えているので外付HDDなどでデータバックアップも可能。
Synology NAS DiskStation DS124
- ドライブベイ : 1ベイ
- メモリ:1GB DDR4(拡張不可)
- CPU:Realtek RTD1619B
- USB:USB 3.2 Gen 1 x2
- LANポート:1GbE x1(1G/100M対応)
2.5Gbps USB LANアダプター
WAVLINK 2.5Gbps USB LANアダプター NWU331GCA
- TypeAtoC変換コネクタ付属
- IEEE802.3bz準拠(2.5GBASE-T)
- REALTEK RTL8156G搭載
8ポート2.5Gbpsスイッチングハブ
keepLiNK 8ポート 2.5Gbps スイッチングハブ
- 全ポート 2.5Gbps対応
- 10GbE SFP+ポート1基搭載
- ファンレス 静音
- 壁掛け可能
NASの情報を確認
Synology NASのDSMのバージョン、CPU情報を確認しておきます。
「コントロールパネル」の「情報センター」「全般」より確認できます。
DSMバージョン : DSM 7.2.2
CPU : Realtek RTD1619B
Synology NASのナレッジセンターよりモデルの「パッケージアーチ」も確認しておきます。
Driverのダウンロード
GitHubで公開されているSynology DSM用 Realtekドライバのサイトを開きます。
目的のファイルを見つけます。スクロールして「Show all aseets」をクリックすることですべて見ることができます。
先程確認した、DSMのバージョン、CPU情報をから目的のファイルを探しクリックしてダウンロードしておきます。
この機種(DS124)では、DSMのバージョンが7.2、パッケージアーチがrtb1619bとなります。
インストールの準備
Synology NASのコントロールパネルの「端末とSNMP」をクリックします。
SSHサービスを有効化するにチェックを入れて適用します。
セキュリティのためにインストールが完了した後に、チェックを外すことをお勧めします。
Macのアプリケーションからターミナルを起動してSynology NASへSSHでアクセスします。
下記コマンドを入力、Enterキーを押します。
ssh synologyNASアカウント@IPアドレス -p ポート番号
ここでは、アカウントがdsadmin、IPアドレスが192.168.1.105ですので下記になります。
ssh dsadmin@192.168.1.105 -p 22
接続の確認 yesを入力、Enterキーを押します。
Synologyアカウントのパスワードを入力、Enterキーを押します。
SSHでSynology NASにアクセスできました。
GitHubドライバのサイトに記載されているコマンドをそのままコピーしてターミナルにペースト、Enterキーを押します。
sudo install -m 4755 -o root -D /var/packages/r8152/target/r8152/spk_su /opt/sbin/spk_su
ターミナルへペースト、Enter
Synologyアカウントのパスワードを入力、Enterキーを押して、ターミナルを閉じます。
ドライバのインストール
Synology NASのパッケージセンターから「手動インストール」を選択します。
参照をクリックします。
先程ダウンロードしたファイルを選択します。
ファイルが選択されました。次へをクリックします。
内容を確認して同意をクリックします。
設定の確認画面になりますので完了をクリックします。
更新中の画面になります。少し時間がかかります。
ドライバのインストールが完了しました。
ネットワークを確認すると、USB LANアダプタがまだ認識されていませんので再起動します。
再起動後、USB LANアダプタが認識していない場合、パッケージセンターのドライバを確認します。実行ボタンになっている場合、「実行」をクリックします。
再度ネットワークを確認すると、USB LANアダプタが認識されていました。
ネットワークの状態も 2500Mbsとなっています。
MTU値などは変更していません。
速度的には、標準ポートのギガビットと比べて2倍までいかない感じでした。もちろん体感的には速くなっています。
SynologyのNASの2.5Gbps化をご紹介いたしました。比較的安価に構築できますので、是非チャレンジしていただければと思います。
マックラボでしたー!!