Macを初期化、リセット、OS再インストールする方法 ~譲渡や売却する前に~
Macを譲渡や売却する場合、これまで使用していたデータや設定などは、当然消去して手放したいところです。この記事では、手放す前に行うことをまとめてご紹介いたします。
データのバックアップ
日頃からデータのバックアップを取っていればいいのですが、手放す前にもう一度データのバックアップを確認しておきましょう。取り忘れて、リセット・初期化してからではデータは戻りません。
手動でバックアップを取ってもいいのですが、「Time Machne」などのアプリケーションを使用すれば簡単にすべてのデータをバックアップできます。
バックアップ方法のまとめ
Time Machineの設定方法
Time MachineでMacのバックアップ
CCCを使用したバックアップ
アプリケーションのライセンス解除
「Adobe製品」や「Microsoft製品」、「セキュリティソフト」などライセンス購入している製品のライセンス認証を解除しておきましょう。買い替えなどの場合は、新しいMacに改めてインストールする際にライセンス認証が必要になります。
製品によってことなりますので、ライセンス認証解除方法をお調べください。
Adobeライセンス認証解除
Macのリセット
Macのリセットには「すべてのコンテンツと設定を消去」を使用するのが簡単です。
- Appleのサービス(iCloudなど)からサインアウト
- 「探す」や「アクティベーションロック」をオフにして、消去するMacと自分との関連付けを解除
- コンテンツと設定、およびインストールしたすべてのアプリを消去
- すべてのボリュームを消去
- すべてのユーザアカウントとデータを消去
但し、下記制限があります。
- macOS 12 Monterey以降のOS
- Apple Silicon搭載のMacまたはApple T2セキュリティチップ搭載のMacのみに対応
※Apple T2セキュリティチップは、Intel搭載モデルで2018年以降のMacに搭載されています。
「すべてのコンテンツと設定を消去」機能を使えば、設定、データ、アプリをすべて簡単に、しかも安全に消去できる一方で、インストールされているオペレーティングシステムはそのまま残せます。
Appleサポートページより
「システム設定」から「一般」、「転送またはリセット」を選択します。
「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
続けるをクリックして進めます。
Apple IDなどがサインアウト、Bluetoothアクセサリのペアリングが解除されます。
「サインアウト」されますので、Apple IDのパスワードを入力します。
最後に確認して、「すべてのコンテンツと設定を消去」をクリックします。
再起動する際に、ネットワーク接続後に数分で新しいOS状態で起動してきます。通常この状態でシャットダウンして完了となります。
Macの初期化とOSの再インストール
Apple T2セキュリティチップ以外のMac (2018年以前)やmacOS 12 Monterey以前を使用している場合は、手動で操作を行います。
Apple IDの解除
システム環境設定からAppleIDを選択します。
概要を選択して「サインアウト」をクリックします。
「このMac上にiCloudデータのコピーを...」チェックを外して続けます。
「Macを探すをオフにするには...」Apple IDのパスワードを入力します。
Apple IDが解除されました。
Macの初期化
Intelモデルの場合
Macをシャットダウンした状態で、起動時に「command」キーと「R」キーを同時に押します。
Apple Siliconモデルの場合
Macをシャットダウンした状態で、電源ボタンを押し続け、オプションを選択して続けます。
ディスクユーティリティを選択します。
サイドバーにすべてのデバイスを表示を選択します。
ディスクを選択して消去をクリックします。
※Macintosh HDのみを初期化する場合、「Macintosh HD」を選択して消去でも可能です。
他にパーティション、Bootcampボリュームなどがある場合は、ディスクを選択して初期化します。
名前を入力します。「Macintosh HD」
名前を入力(Macintosh HD)して、消去をクリックします。
ディスクが消去されました。
OSインストール
ディスクユーティリティを閉じて、OSのインストールを選択して続けます。
インストーラーが起動しますので続けます。
初期化したディスクを選択して続けるとインストールされます。
インストールが完了したら、「command」キー+「Q」キーでシステム終了します。
Macを初期化・リセット・OS再インストールする方法を紹介いたしました。ひと手間かかりますが、データを残さず安心して手放すことができますね。
マックラボでしたー!!