ターゲットディスクモードでデータをバックアップする方法

ケーブル1本でMac同士を接続できる「ターゲットディスクモード」ですが、IntelモデルとApple Siliconモデルでは、扱いが変わってきます。この記事では、ターゲットディスクモードのメリットや使用方法を紹介いたします。
ターゲットディスクモードとは
USB、USB-C、FireWire、Thunderboltケーブルを使用して2台のMacを接続し、一方のMacを外付ストレージとして使用することが可能になる機能です。
Thunderbolt・USB Type-Cケーブルを使用することで高速にデータ通信が可能になります。
Thunderboltについてはこの記事をご覧ください。
ターゲットディスクモードは、こんな時に便利です。
- 外付けストレージとして使用
- データ移行(新しいMacにそのままデータ移行)
- OSが起動できないMacのデータ救出
※OSが起動できない(システム関連のエラーなどにより起動できない場合)
Apple Siliconモデルでは、ターゲットディスクモードに非対応
※Apple Siliconモデルでは、「Mac共有モード」となります。
ターゲットディスクモードを使用する方法
2台のMacをケーブルで接続
USB、USB-C、Thunderboltケーブルで2台のMacを接続します。
高速に通信するのであれば、Thunderboltケーブルのご使用をお勧めします。
【Intel Thunderbolt 認証取得】
Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル
- 最大40Gbpsのデータ転送速度
- USB-C 4.0,Thunderbolt 3 下位互換
Intel Macの場合
ゲスト側のMacをシャットダウンした状態から、起動時に「T」キーを押しながら起動します。
ゲスト側のMacの画面が下記のような状態になります。
ホスト側のMacにパスワードを求める画面がでてきますので、ゲスト側のMacのパスワードを入力します。
デスクトップにゲスト側のMacのHDDがマウントされました。
ディスクユーティリティでも確認できます。
接続もThunderboltと表示されています。
ディスクを見ることができれば、あとは手動で移動、もしくはアプリケーションを使用してデータの移行が可能です。
Carbon Copy Clonerを使用すれば、丸ごとバックアップも可能です。
※macOS 10.15以降の起動ボリュームごとバックアップするには、Acronis True Imageなどで可能です。
Apple Silicon Macの場合
Apple Siliconモデルでは、ターゲットディスクモードに非対応となり「Mac共有モード」での接続となります。
ゲスト側のMacをシャットダウンした状態から、起動時に電源ボタンを長押し、「オプション」を選択して続けます。
メニューのユーティリティの中の「ディスク共有」を選択します。
別のMacとの共有にしようしたいディスクを選択して、「共有を開始」をクリックします。
ホスト側のMacのネットワークからゲスト側のMacを選択して接続します。
ゲスト側のMacのディスクにアクセスすることが可能になりました。
Apple Siliconでの接続では、フォルダの共有になりますのでディスクユーティリティなどでは見えてきません。
終了する場合は、ゲスト側のMacの「共有を停止」をクリックします。
ターゲットディスクモードについてご紹介いたしました。特にOSが起動できない場合などは、試す価値があるかと思います。
マックラボでしたー!!