MacのWi-Fiの仕様やルーターの選び方 Wi-Fi6EもOK⁉

MacのWi-Fiの仕様やルーターの選び方
この記事は

今持っているMacのWi-Fi通信速度はどれくらいなのか?Internet Routerは買い替えた方がいいのか?などなど。Wi-Fiの規格から、Macの対応状況まで新旧織り交ぜてご紹介いたします。

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Wi-Fiについておさらい

Wi-Fi通信規格の種類

よく見かける IEEE(アイ・トリプル・イー)とは「Institute of Electrical and Electronics Engineers 米国電気電子学会」の略で規格の統一化を行っています。このIEEEが策定している無線LANの規格がIEEE 802.11となります。

年代名称規格最大通信速度周波数
第6世代(2022年)Wi-Fi 6EIEEE 802.11ax
9.6 Gbps2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
第6世代(2019年)Wi-Fi 69.6 Gbps2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代(2019年)Wi-Fi 5IEEE 802.11ac6.9 Gbps5GHz帯
第4世代(2009年)Wi-Fi 4IEEE 802.11n600 Mbps2.4GHz帯/5GHz帯
第3世代(2003年)-IEEE 802.11g54 Mbps2.4GHz帯
第2世代(1999年)-IEEE 802.11a54 Mbps5GHz帯
-IEEE 802.11b11 Mbps2.4GHz帯
第1世代(1997年)-IEEE 802.112 Mbps2.4GHz帯
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2024年には、Wi-Fi 7が出てきそうですね!! 802.11be規格は、最大通信速度が 46 Gbpsなので、4.8倍 速度が上がる !?

周波数

それぞれの周波数のメリットを活かして通信できればいいのですが、ひとつの端末では、2つの周波数を同時に使用することができません。Wi-Fiルーター側は複数の周波数を同時に発信することが可能です。お持ちの端末に最適な周波数を選択すると快適にご利用いただけます。

happy.mac

Macの場合、あまり意識することなく接続していますね。

2.4GHz帯のメリットとデメリット

メリット・対応機器が多いため、ほとんどのWi-Fi機器との通信が可能
・障害物にも強く電波が届きやすい
・屋外でも使用可能
デメリット・通信速度が遅い
・同じ周波数帯を使用した機器が多いため、干渉しやすい(電子レンジ・Bluetoothなど)

5GHz帯のメリットとデメリット

メリット・通信速度が速い
・同じ周波数帯を使用した機器が少ないため、干渉が少ない
デメリット・障害物に弱い
・屋外では使用不可

5GHz帯は、、航空管制レーダーや気象レーダーの電波と干渉する性質があります。Wi-Fiルーターがそれらの電波を検知した場合、干渉が発生しないように、自動で60秒間Wi-Fiを停止する機能も搭載されています(DFS障害回避機能)。

6GHz帯のメリットとデメリット

メリット・通信速度が速い
・Wi-Fi 6Eの接続のみとなるため遅い通信機器に帯域を占有されない
・新たな帯域のため、干渉も受けづらい
デメリット・波長が短いため、障害物に弱く電波が遠くに飛びにくい
6GHz帯の機器が少ない

ストリーム数

「ストリーム数」とは、機器に搭載されているアンテナの本数にあたります。Wi-Fiルーターには「3x3」とか「4x4」の表記がありますが、これは「送信アンテナ」が4本「受信アンテナ」が4本という意味です。

AX4800A

アンテナ(ストリーム数)が多くあると、送信側と受信側で複数のアンテナを使い高速化を図ることができます。この技術を「MIMO (Multi-Input Multi-Output)」といいます。このMIMOは「SU-MIMO(Single User Multi-Input Multi-Output)」とも言われます。アンテナは多くあっても送信側と受信側が「1対1」で行われるため、、端末が増えると速度低下につながります。

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よく道路の車線に例えられますが、1車線より4車線の方が渋滞が起こりにくいですね。ただし、SU-MIMOでは、1台通行が終わるまで次の1台は通行できません。

MU-MIMO

MU-MIMOとは、「Multi User Multi-Input Multi-Output」の略で無線通信の高速化を図る技術です。MIMOの問題点である「Single User」が「Multi User 」となった技術です。MU-MIMOではMulti Userの文字通り、「1対複数」での同時通信が可能となります。「ビームフォーミング」という技術を組み合わせることで、電波干渉を起こさず複数台の機器と通信が可能になります。
ルーター、端末機器の両方が「MU-MIMO」に対応していないと使用できません。

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MU-MIMOで4車線同時に通行が可能になりますね。ビームフォーミングで空いている車線まで誘導までしてくれます。

Mac Wi-Fi 対応表一覧

名称規格最大PHY
バンド
帯域幅セキュリティストリーム対応機種
Wi-Fi 6EIEEE 802.11ax2400 Mbps
6GHz
160 MHzWPA32/MIMO・MacBook Pro (M2) 2023~
・Mac mini (M2) 2023~
Wi-Fi 61200 Mbps
5GHz
80 MHz2/MIMO・MacBook Pro (M1) 2020~
・MacBook Air (M1,M2) 2020~
・iMac 24 (M1)
・Mac mini (M1) 2020~
Wi-Fi 5IEEE 802.11ac1300 Mbps
5GHz
80 MHzWPA23/MIMO・MacBook Pro 16 2019~
・MacBook Pro 15 2017~
・MacBook Pro 13 2017~
866 Mbps
5GHz
2/MIMO・MacBook Pro Late 2013~
・MacBook Air Mid 2013~
・MacBook Early 2015~
・iMac Late 2013~
・MacPro Late 2013~
・Mac mini Late 2014~
Wi-Fi 4IEEE 802.11n300 Mbps
5GHz
40 MHz2/MIMO・MacBook Pro Mid 13 2009~
・MacBook Pro Mid 15/17 2007~
・MacBook Air 2007~
・MacBook Mid 2007~
・iMac Mid 2007~
・MacPro 2006~ ※1
・Mac mini Early 2009~
-IEEE 802.11g54 Mbps
2.4GHz
20 MHzWPA2/MIMO・MacBook Pro 15/17 2006~
・MacBook Early 2006~
・iMac 2006~
・Mac mini Early 2006~
※1 MacPro 2006~2009までは、802.11n AirMac Extreme Wi-Fiカードがオプションとなります。
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802.11n802.11acが息が長かったので、モデルが集中しているように見えますね !!

下記よりモデルのリンクから、Appleの技術資料のページへリンクしますので、Wi-Fiの欄より詳細を確認できます。

MacのWi-Fi Routerの選択

新しいMacを購入したら、Wi-Fi Routerも見直してみるといいのかもしれません。せっかくMac側の通信速度があがってもWi-Fi Routerが古いと、高速通信を体感できないかと思います。

Wi-Fi 6E 対応ルーター

TP-Link Archer AXE5400

主要スペック

IEEE 802.11ax(6GHz)
6GHz:2402Mbps(802.11ax)
トライバンド : 5.4Gbps(2402Mbps + 2402Mbps + 574Mbps)
高性能アンテナ×4 / 6ストリーム
有線ポート : 2.5Gbps WAN/LANx1,1GbpsWAN/LANx1,1GbpsLANx3

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2023年10月発売のNewモデルですね !! コストパフォーマンスのいい1台です。お勧めします !!


BUFFALO WSR-5400XE6

主要スペック

IEEE 802.11ax(6GHz)
6GHz:2401Mbps(802.11ax)
トライバンド : 5.4Gbps(2401Mbps + 2401Mbps + 573Mbps)
高性能アンテナ: 6GHz×2, 5G/2.4GHz x2 / 6ストリーム
有線ポート : 2.5Gbps WANx1, 1Gbps LANx3

happy.mac

こちらも比較的安価な人気機種です。いろんな機能がついていますね !!


まとめ

今回は、Mac目線でのWi-Fi通信速度やWi-Fiについてご紹介いたしました。2023年発売のiPhone15やMacでは、Wi-Fi6Eが搭載されています。(一部機器を除く)パフォーマンスを十分に発揮するためにはWi-Fi6Eルーターなどを考えてみてもいいかもしれませんね。

macLab担当

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