古いMacにmacOS Sonomaをインストール

古いMacにmacOS Sonomaをインストール
この記事は

古いサポート対象外のMacに新しいOSをインストールできるようにする「OpenCore Legacy Patcher 1.0.0」(macOS 14 Sonomaに対応)がリリースされましたので、さっそくmacOS 14 Sonomaをインストールしました。備忘録として記事にしています。

OpenCore Legacy Patcherはオープンソースユーティリティですので、インストールをされる際は、くれぐれも自己責任の上行って下さい。

古いMacにmacOS Venturaをインストール

OpenCore Legacy Patcher Sonoma 14.4 アップデート後に起動できない

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OpenCore Legacy Patcherとは

OpenCore Legacy Patcherとは、サポート対象外の古いMacに新しいOSをインストールできるようにするオープンソースユーティリティです。2023年10月3日に公開されたバージョン1.0.0で、macOS Sonomaのサポートに対応しました。注意点としては、オープンソースのユーティリティでOSが実行されますので、機能的な不具合が出る可能性があるということを念頭において導入すべきであると思います。

OpenCore Legacy Patcher 1.0.0でmacOS Sonomaが動作するモデル

機種年代機種 ID
MacBook 12/13-inch2008年~2019年モデルMacBook 5,x - 10,1
MacBook Air 11/13-inch2009年~2017年モデルMacBookAir 2,1 - 7,x
MacBook Pro 13~17-inch2008年~2017年モデルMacBookPro 4,1 - 14,x
Mac mini2009年~2017年モデルMacmini 3,1 - 7,1
iMac 20~27-inch2007年~2018年モデルiMac 7,1 - 18,x
Mac Pro2008年~2013年モデルMacPro 3,1 - 6,1

今回インストールした機器情報

MacBook Pro 13-inch Mid 2012

DVDドライブ内蔵、2.5-inch SSD、メモリ拡張が可能なLaptopモデル。最終インストール可能なOSは、10.15.7 (Catalina)となります。

このMacについて

主要スペック

  • Intel Core i7 2.9GHz
  • 16GB DDR3 1600 (8GBx2)
  • 480GB SSD (HDDより換装)
  • Intel HD Graphics 4000
  • OS 10.15.7 (Catalina)

※MacBook Pro 15-inch Late2013, MacBook Air Mid 2013でもインストール・確認しています。

インストール前の準備

OpenCore Legacy Patcher が動作する機器

  • 2012年モデル以降の機種にインストールすることをお勧めします。
    2012年以前のモデルではUSB2.0のため、インストールにかなり時間がかかります。
    また、Metal(API)の対応もおおむね2012年以降です。
  • HDD搭載のものは、SSDへ換装しましょう。
    HDDでは、かなり動作が遅くなりますので、SSDへの換装が必須と言えるでしょう。
    メモリも4GBよりは、断然8GB以上あった方がいいと思います。
  • ファームウェアアップデートを行っておきましょう。
    これは、お持ちのMacのインストールできる最終バージョンまでアップしておけば大丈夫です。

機器のデータバックアップ

  • フォーマット、インストールの失敗も考慮してデータのバックアップは必ずお取りください。
    Time Machineなどでバックアップすることで、元の状態に戻すことが可能です。

USBメモリ

インストーラー用の16GB以上のUSBメモリが必要となります。USB3.0のものを準備しましょう。

お勧めのUSBメモリをご紹介

BUFFALO USB3.2(Gen1)TypeC-A対応USBメモリ

  • USB Type CとType Aに対応しているので使い勝手がいい
  • 小さくて軽量で持ち運びに便利
    ※なくさないように注意(ストラップホールがついてます)
  • さわりごごちがいい(シリコン素材です)
  • 安いし、かわいらしい(全色ほしくなります)
happy.mac

弊社ではこのメモリを沢山使ってますよー !!

インストールの準備

USBメモリのフォーマット

後ほど作成するインストーラー用のUSBメモリをフォーマットします。
「ディスクユーティリティ」でUSBメモリを選択、「GUIDパーティションマップ」、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択して消去します。

USBメモリフォーマット

OpenCore Legacy Patcherのインストール

下記よりサイトより、OpenCore-Legacy-Patcherの最新版をダウンロードします。
※2024年1月 現在 最新版 1.3.0

下にスクロールして「Assets」より「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」をクリックしてダウンロードします。

ダウンロードサイト

Build and Install OpenCoreをクリックしてインストール

「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」をダウンロード・クリックすると、OpenCore Legacy Patcherが起動します。まずは、「EFIパーティション」にOpenCore Legacy Patcherをインストールします。

Open CoreLegacy Patcherインストール

Install to diskをクリック

インストール先のディスクを選択します。

Open CoreLegacy Patcherインストール先選択

インストール先ディスクを選択

内蔵のdisk0 起動ボリュームを選択します。

Open CoreLegacy Patcherインストール

EFIパーティションを選択

Open CoreLegacy PatcherインストールEFI

インストールが完了

再起動して、EFIパーティションにインストールされた「OpenCore」より起動します。

reboot to apply?

EFI Bootから起動

「Option」キーを押しながら起動します。

キーボードoptionキー

EFI Bootを選択します。

EFI Bootから起動

controlキーを押しながらreturn(確定)キーを押して起動します。
※controlキーを押すと、上矢印が、回転矢印に変わります。継続してこちら(OpenCore Legacy Patcher)から起動することになります。

EFI Bootから起動

macOS Sonoma インストーラの作成

OpenCore-Patcherを起動

ダウンロードフォルダより「OpenCore-Patcher」を起動します。

Open CoreLegacy Patcherの場所

Create macOS Installerをクリック

インストーラーの作成

Download macOS Installerを選択

インストーラーの作成

macOS 14.0 Sonomaを選択

ダウンロードするOSを選択、「Download」をクリックします。

macOS 14 Sonoma ダウンロード

OSがダウンロードされます。

macOS 14 Sonoma ダウンロード中

ダウンロードしたOSを検証します。

Validating macOS installer

検証が終わり、インストーラーの作成を促されます。「Yes」をクリックします。

Create macOS installer

インストールOSの選択

ダウンロードしたOSを選択します。

Select local macOS installer

インストール先の選択

先程フォーマットしたUSBメモリを選択します。

Slelect local disk

USB消去の確認

再度消去されますので、「Yes」を選択します。

Confirmation

インストーラーの作成

Creating Install macOS Sonoma

インストーラーの作成完了

インストーラーが作成されました。

インストーラーの作成が成功しました

macOS Sonoma インストール

インストーラーから起動

先程と同じように、「Option」を押しながら起動、「EFI Boot」をcontrolキーを押しながらreturn(確定)キーを押して起動します。

EFIより起動

Install macOS Sonomaを選択

Install macOS Sonomaから起動します。

Install macOS Sonomaを選択

ディスクユーティリティを選択

ボリュームの追加

今回は、既存の「macOS Catalina」を残しつつ「macOS Sonoma」をインストールしますので、「APFS」ボリュームを追加してインストールします。

Macintosh HDを選択して「メニュー」からボリュームを追加します。ここでは、名前を「Sonoma」とします。

macOS Sonomaのインストール

macOS Sonomaのインストールを選択して続けるをクリックします。

macOS Sonomaのインストール
macOS Sonomaのインストール画面

インストール先の選択

先程追加したボリューム「Sonoma」を選択します。

インストール先の選択

インストールされます。

数回の再起動を行います。都度、Install macOS Sonomaからの起動画面がでてきます。

インストール中

エラーが出た場合

インストール中に「macOSアップデートアシスタント」でエラーが出る場合

インストール中に「macOSアップデートアシスタント」でエラーがでる場合、または「アップデート中」から進まない場合がありました。その場合、再起動、できない場合は「電源」長押しで再起動します。

「EFI Boot」をcontrolキーを押しながらreturn、Install macOS から起動すると、インストール作業が再度始まります。
※再度エラーがでたら、もう一度って感じで。3,4回目くらいで上手くいったケースもあります。

アップデートアシスタント

インストールの完了

インストール完了

起動ディスクを変更

元の「macOS 10.15.7」で起動する場合、「一般」「起動ディスク」から起動ディスクを変更します。 また起動時に「Option」から起動ディスクを選択する場合は、「EFI Boot」から起動ディスクを選択するようにしてください。

起動ディスクの切り替え
happy.mac

元の状態も残しているので、ちょっとしたアプリの動作テストでSonomaをインストールしたい場合なんかにはいいですね。


後記

OpenCore Legacy Patcherを使用した、macOS Sonomaのインストールをご紹介いたしました。インストール後の起動直後は、ファンの高速回転が気になりましたが時間とともに安定してきました。(MacBook Air Mid 2013は相変わらず高速回転)

OpenCore Legacy Patcherはオープンソースユーティリティですので、インストールをされる際は、くれぐれも自己責任の上行って下さい。

macLab担当

MacBook Pro Mid 2012でも以外と軽快に動きました。以上、MacLabでしたー!!

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