UTMで M2 Macに Windows7からWindows10アップグレードインストール

UTMで M2 Macに Windows7からWindows10アップグレードインストール
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UTMでWindows11はここでもご紹介しておりますが、表題のUTMでWindows10をインストール。以前は、Windows10 ARM64 Insider Preview でうまくいく時期もあったのですが、現在非常に難しくなっているM1/M2でのWindows10インストールを、あまり難しいことをせずに(ここ重要)やってみましたのでご紹介致します。

UTMで M2 Macに Windows10 をインストール Windows7からアップグレードなしでインストールする場合はこちらから
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UTM について

UTMは、QEMUベースの仮想化・エミュレーションツールで「GitHub」で無償提供されています。(AppSrore版もあり)本ブログの記事でも、UTMで M2 Macに Windows11 をインストール、「OS9」のインストール「Mac OS 10.4 Tiger」のインストールでご紹介させていただいています。

UTMで M2 Macに Windows11 をインストール

UTMをインストールしたMac (macOS 13 Ventura)

MacBook Pro M2スペック

MacBook Pro 13-inch M2 2022

  • Apple M2チップ 8コアCPU/10コアGPU
  • 8GBユニファイドメモリ
  • 256GB SSD
  • OS : macOS 13 Ventura

Windows10 インストール完了までのステップ

今回のWindows 10インストールは、Windows 7からWindows 10アップデートを行い起動させるものとなります。

STEP
UTMのインストール

UTMをダウンロードしてインストールします。

STEP
Windows 7のインストール

Windows 7のインストールISOイメージが必要になります。

STEP
Windows 10にアップグレード

Windows10のライセンス番号が必要になります。

STEP
設定・調整など

UTM Guest Tools のインストール、設定変更など

準備に必要なもの

  • Windows 7 のインストール ISOイメージファイル
    インストールメディアをお持ちの場合は、ISOイメージに変換するか、Intenet Archiveなどで検索してダウンロードするかになりますが、安全な方法を選択してダウンロードしてください。
  • Windows 10 のインストール ISOイメージファイル
    こちらは、まだMicrosoft公式よりダウンロードが可能です。

UTMのダウンロード・インストール

Mac用のUTMは、下記サイトよりダウンロードが可能です。こちらも「App Store」と「GitHub」からダウンロードできます。

ダウンロードされた.dmgを開きアプリケーションフォルダへコピーします。

UTMをインストール

UTMでWindows10インストール

Windows7のインストール

「UTMギャラリーをブラウズ」をクリックします。

UTMギャラリーをブラウズ

「Windows 7」を選択します。

Windows7を選択

「ダウンロード」をクリックして、「Windows-7-x64-utm.zip」をダウンロードします。

Windows 7 ダウンロード

「Windows-7-x64-utm.zip」を解凍して「Windows 7.utm」をダブルクリックします。
※解凍したファイルは、予め別の場所(ドキュメントなど)へ移動しておくといいかもしれません。

Windows 7.utm

UTMに登録された「Windows 7」を右クリック、編集を選択します。

右クリックで編集

ストレージの容量を変更します。IDEドライブを選択して、ここでは40GBへ変更します。
※20GBでは、Windows10にアップデートできないため

IDEドライブのサイズを変更

IDEドライブの「CD/DVD (ISO)イメージ」に予め準備していた、Windows7のISOを選択して保存します。

Windows 7 Pro ISOを選択

UTMのスタートボタンを押すと「Press any key to boot from CD or DVD…」がでてきますので「Enter」を押します。

Press any key to boot from CD or DVD....

Windows 7のインストール画面になります。次へ進めていきます。

Windows7インストール画面

進めていくと、インストール場所の選択画面になりますので、そのまま次へをクリックします。

Windows 7のインストールは、あっさりと進みます。インストール後、ユーザー情報などの入力画面が終わり起動します。

インストール場所を選択

Windows 7 が起動したら、ドライブイメージのオプションをクリックしてWindows7のISOイメージを取り出して、いったんシャットダウンします。

ISOイメージを取り出す

Windows10へのアップグレード

UTMの「Windows 7」を右クリック、編集を選択します。

右クリックで編集を選択

システムのメモリ容量を変更します。ここでは4GBに設定して保存、スタートボタンでWindows 7を起動します。

この時点では、CPUコア数マルチコアの強制などは行いません。何度かいくつかのパターンを試していますがエラーが出て修復不可となる場合もあります。

システムのメモリの容量の変更

Windows 7 が起動したら、ドライブイメージのオプションをクリックしてWindows10のISOイメージを選択します。

Windows10のISOイメージを選択

「setup.exe」を実行します。

自動再生されない場合、エクスプローラーから、Windows10のインストーラーを開きセットアップを実行します。

setup.exeの実行

Windows 10のインストール画面の「Windowsセットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリックします。

Windows10のインストール

「更新プログラム、ドライバー...」を選択せずに「今は実行しない」を選択します。

今は実行しないをクリック

進んでいきます。(このあたりから時間がかかってきます)

PCをチェックしています

プロダクトキーの入力画面になりますので、プロダクトキーを入力します。この段階では、認証にはいきません。

Windows 7のプロダクトキーが入力されている状態であれば、WIndows10のプロダクトキーは求めてきませんが後にWindows10で起動した際に、プロダクトキーは必要になります。

プロダクトキーの入力

インストールの準備完了になりますので、インストールをクリックします。

インストールの準備完了

Windows 10のインストールが進みます。

Windows10をインストール

更新プログラムを構成しています。

大体、10~20分くらいかかります。

更新プログラムを構成しています。

「ようこそ」の画面になります。

ようこそ画面

また、このあたりから20分前後ってとこでしょうか。

これには数分かかることがあります。

「お待ちください」の画面が結構長く表示されます。このままおいておくと「お待ちください」のままか...

お待ちください

「問題が発生しました」になります。

やり直しても同じです。

問題が発生しました

「お待ちください」の画面になったら、UTMメニューの電源マークを長押しして「強制システム終了」を選択します。

強制システム終了

終了したら「Windows 7」を右クリック、編集から「ネットワーク」のネットワークモードを「ホストのみ」に変更します。

ネットワークをホストのみ

スタートボタンで起動します。

ようこそ

Windows 10が起動しました。

Windows10が起動しました。

Windows 10 が起動したら、ドライブイメージのオプションをクリックしてWindows10のISOイメージを取り出して、いったんシャットダウンします。

Windows 10 ISOイメージを取り出します。

起動後に「お待ちください」の画面になることがありました。が「強制システム終了」で再起動後に復帰してきました。安定はしてないですね...。


終了したら「Windows 7」を右クリック、編集から「ネットワーク」のネットワークモードを「仮想VLAN」に変更します。

仮想VLANせ選択

「システム」の「CPUコア数」を、ここでは4コア「マルチコアを強制」にチェックを入れて、保存します。

システムの設定を変更

UTM-Guest-Tools のインストール

スタートボタンからWindows 10を起動、ドライブイメージのオプションをクリックしてWindowsゲストツールをインストールを選択します。

ゲストツールのインストール

エクスプローラーから、CD/DVDドライブを開き「utm-guest-tools」をインストールします。

utm-guest-toolsをインストール

「UTM-Guest-Tools Setup」が起動しますので、インストールを進め完了します。

utm-guest-toolsをインストール

Windows 10のインストールが完了しました。ライセンス認証もされています。

Windows10のインストールが完了

プロセッサもQEMUになっています。

Windows設定概要

Chromeをインストールして、Youtubeを見てみました。

youtubeを起動

起動後は、比較的安定するようになります。但し、やはりモッサリ感は否めません。

最後に

UTMで M2 Macに Windows10 をインストール方法をご紹介いたしました。ホントは仮想化でARM64で動けば、いいのでしょうが、苦肉の策といったところでしょうか。Windows 11の方が断然スピーディーで使い勝手がいいかと思います。

macLab担当

以上、macLabでしたー !!

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