VMware Fusion 13で構築、M1 MacにWindows11をインストール

VMwareで構築
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M1 MacにWindows11をインストール

はじめに

Apple silicon搭載のMacでは、BootCampの使用が不可となっており仮想化が必須となっています。いくつか仮想化の方法はありますが、今回はVMware Fusion Player 13を使用してWindows11をインストールする方法をご紹介いたします。

追記 : 2023年 10月19日(現地時間)にVMware Fusion 13.5がリリースされました。この記事でご紹介した煩雑なインストール方法から簡単にインストールが可能となる「Get Windows」が搭載されたので、下記記事の閲覧をお勧めします。

この記事の新しい更新記事はこちらからご覧ください。

UTMで M1・M2 Macに Windows10 をインストール

UTMで M2 Macに Windows11 をインストール

VMware Fusion 13 について

製品について

VMware Fusionには、ProライセンスとPlayerライセンスがあります。

  • VMware Fusion Pro : 個人及び商用利用向けの有料ライセンス。VMware公式のオンラインストア及び認定リセラー・パートナーから購入
  • VMware Fusion Player : デュアルライセンスであり個人用、商用利用のオプションがあります。
    ・商用ライセンスはVMware公式のオンラインストア及び認定リセラー・パートナーから購入
    ・個人用ライセンスはFusion Player Personal Use ライセンスは無料で、 vmware.com に登録することで取得できます 。

システム要件

ハードウェア

macOS 12 Monterey と macOS 13 Ventura をサポートする、Intel プロセッサーまたは Apple シリコンを搭載した Mac

ソフトウェア

  • Fusion 13 では macOS 12 Monterey 以降のオペレーティング システムが必要
  • Fusion 13 では macOS 11 Big Sur 以前のバージョンの macOS はサポート対象外
happy.mac

ビジネスでの使用などは、購入しましょう♪

構築環境

MacBook Air 13inch M1 2020

M1 MacBook Air

主要スペック

  • Apple M1チップ
  • 7コアGPU, 8コアGPU
  • 8GBユニファイドメモリ
  • 256GB SSD
  • 802.11ax Wi-Fi 6
  • OS : 13.0.2 (macOS 13 Ventura)

構築の準備

Mac搭載スペック

Apple silicon搭載のM1 MacBook Airですが、Windows11を仮想化するにあたってはメモリ8GBよりは16GBが望ましいかと思われます。

Windows機

WindowsPCがあれば、ISOファイルのダウンロードに関してかなりの手間が省けます。今回のご紹介はWindows機を使用してのご説明となります。Windows10かWindows11搭載であれば、スペックなどは問いません。ISOファイルをダウンロードできればOKです。また、無ければ少々手間がかかりますがMacだけでもISOファイルを作成することもできます。

構築手順

ある程度使用できる状態にするまでを、以下4つのフェーズで進めていきます。

STEP
Windows 11 ISOファイルのダウンロード

UUPサイトへアクセスしてダウンロード

.cmdファイルの実行

STEP
VMware Fusion Player 13をダウンロードとインストール

Fusion 13 Player 個人利用ライセンスの登録・ダウンロード

Fusion 13 Player のインストール

STEP
Windows 11 のインストール

Fusion 13 Player 設定構築

Windows 11のインストール

STEP
各種設定

VMware Toolsのインストール

Windows 11 のダウンロード

Apple Siliconが採用するARMアーキテクチャ用のWindows 11はリリースされていませんので、Windowsのインストール可能なファイルを配信しているサイトからダウンロードします。
UUP (UnifiedUpdatePlatform)とは、Windowsに組み込まれた次世代のソフトウェア更新配信テクノロジです。

以下Microsoft のBlogから

インストーラーのダウンロード

下記サイトへアクセスします。

UUPへアクセス

左側より各項目を選択します。
タイプ : Windows(最終版)

  • タイプ : Windows(最終版)
  • バージョン : Windows 11 , version 22H2 (arm64)
  • 言語 : ja-jp : Japanese
  • エディション : Windows 11 Professional
  • ダウンロードの種類 : Download ISO compiler in OneClick
Windows11arm64を選択

右側より青字の "multi_creatingISO_22621.1635_ja-jp_arm64_professional.cmd"をクリックしてダウンロードします。

windows11 arm版exeをダウンロード

ダウンロードした.cmdファイルをダブルクリックします。

インストーラーをクリック

ファイルが実行されますので、"Enter"します。

コマンドを実行

ISOファイルがダウンロードされます。
※結構時間がかかりますので、気長にお待ちください。

ISOファイルをダウンロード

ISOファイルがダウンロードされました。
※USBメモリなどでMacにコピーしてください。

Windows11arm版ISO

VMware Fusion Player 13をダウンロード

VMware Fusion 13 のサイトへアクセスします。

今回は、Fusion 13 Player 個人利用ライセンスを使用します。

vmwareダウンロード

アカウントを持っている方は赤枠の左側、持っていない方は赤枠の右側のアカウントを作成するをクリック

アカウントの作成

アカウント作成後、ログインします。

アカウントログイン

製品を登録します。

製品を登録

無料トライアルを開始をクリックします。

無料トライアルを開始

手動でダウンロードをクリックしてダウンロードします。
※ライセンスキーは、インストール時に使用しますのでメモしてください。

vmwareをダウンロード

VMware Fusion Player 13をインストール

ダウンロードしたDMGファイルをダブルクリック、真ん中の "VMware Fusion"をダブルクリックします。

VMwareをインストール

先程発行されたライセンスキーを入力します。

ライセンスキーを入力

インストールが完了しました。

インストール完了

Windows 11 をインストール

Fusion 13 Player 設定構築

先程ダウンロードしたWindows11 ISOファイルを、VMwareの「ディスクまたはイメージからインストール」へドラッグして続けるをクリック

windows11をドラッグする

ファームウェア タイプを選択
UEFI、UEFI セキュア ブートをチェックして続ける

ファームウェアタイプを選択

暗号化を選択
8文字以上のパスワードを入力、確認入力します。

暗号化を選択

仮想マシンの構成が完了
構成が完了しましたので、インストールしていきます。終了をクリック

仮想マシンの構成が終了

仮想マシンの保存
名前、場所を選択して保存します。(画像はデフォルトの設定)

仮想マシンを保存

Fusion 13 Player 設定構築

保存をクリックするとすぐに下記画面となります。
注意!!「Press any key to boot from CD or DVD」が出たら、すぐにEnterキーを押してください。

Windows11をブート

※キーを押すのが遅れると下記画面となり、やり直しとなります。
>>Start PXE over IPv4.のあとエラーが続きます。

windows11ブートできない

うまくいくと起動が進みます。

vmware画面

Windows 11のインストール

Windows11のセットアップ画面になりました。
次へをクリックします。

Windows11をインストール

インストールするオペレーティングシステムを選択
Windows11 Proを選択、次へをクリックして進めていってください。

Windows11 Proを選択

進めていくと地域の選択画面となります。
一旦ここで、「shift」+「fn」+「F10」を入力してコマンドプロンプトを起動します。

2022年9月にリリースされた Windows 11 2022 Update (22H2)では、初期設定時にインターネット接続が必須となりました。仮想環境化では、ドライバを認識しないため、インターネット接続をしないローカルアカウントでのセットアップを行います。

Windows11の地域を選択

コマンドプロンプトが起動したら、下記コマンドを入力します。
oobe\BypassNRO.cmd

※入力すると、一旦再起動がかかり、再度地域の選択画面となります。

コマンドプロンプトを起動

進めていくとネットワークの接続画面となりますので、「接続していません」を選択します。

Windows11 ネットワークの接続

「制限された設定で続行」を選択します。

制限された設定で続行

Windows11が起動しました。

Windows11が起動

VMware Toolsのインストール

VMware Toolsのインストールですが、ダウンロードした"setup"からダブルクリックでインストールすることができないため設定変更する必要があります。

Windowsスタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。


下記コマンドを入力します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

PowerShell画面

実行ポリシーの変更
Y を入力します。

PowerShell画面

メニューの仮想マシンよりVMware Toolsのインストールを選択します。

VMware Toolsのインストール

フォルダを開いて表示します。

VMwareToolsインストールフォルダ

DVDドライブの中のsetupを右クリックして「PowerShellで実行を選択」

VMwareTools 右クリックで起動

PowerShellでVMware Toolsがインストールされます。

PowerShellで実行

VMware Toolsがインストールされて、解像度の変更もできるようになりました。

解像度変更

ブラウザを起動してインターネット接続もできるようになりました。

インターネット接続

最後に

VMwareにWindows11のインストールをご紹介しましたが、途中の設定関連などでまだまだ未成熟なところを感じたかと思います。メリットとしては、個人ユースで実質無料で使用できることでしょうか。使い勝手は他の仮想化ソフトと一長一短ありそうです。

macLab担当

M1/M2のMac等の仮想化、設定構築などもご相談くださいませ。

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